私たちが毎日使っている紙幣やお金(JPY)には強弱というものが存在するのは知ってましたか??
今回の記事を読む事で為替の強弱が理解できる様になるだけでなく、インジケーターの使い方を理解できる様になります。FXだけに通ずる話ではなく、株式投資にも応用できる事ができ、同時並行すると利益が伸びる確率が確実に上がります。
為替は当たり前のことですがどちらか強い方向に価格が動きます。
例えばUSD/JPYの場合JPYに対してUSDが強いとドル高円安に進みます。逆も然りUSDに対しJPYが強いと円高ドル安に進むのです。
【通貨ペアの強弱って?】
外国為替取引相場では日々為替変動が生じています。メディアなどのニュースで『1ドル140円の円安になりました』『1ドル95円の円高になりました』という話を聞いた事があると思います。これはどういうことかというと、円の価値とドルの価値が日々変動しているからです。なぜこのように為替変動が生じるのでしょうか?
その答えは通貨ペアに強弱があるからです。
■米ドルと円の通貨ペアの価格が100円から101円になった場合は、円安ドル高が進行してます。
この状況は米ドルに対して日本円が弱くなっている状況だといえます
■もう一つ例をだすと、ユーロ円の通貨ペアの価格が130円から129円になると先程とは反対に円高・ユーロ安になったといえます。
■仮にドル円とユーロ円の例これらが同時に起こると、通貨のパワーバランスは
ユーロ<日本円<米ドルとなります。
この状況はユーロが最も弱く米ドルが最も強いということがわかります。そうなると一番パワーバランスの低いユーロとドルの通貨ペアは上昇する可能性が高いと予想できます。
つまり、通貨ペアの強弱を理解するとどの通貨ペアに対してどういうエントリーが最適か戦略も立てやすくなります。
通貨ペアの強弱の分析方法
各通貨ペアの強弱を見極めたたといってもいちいち1つずつ比較すると膨大な時間がかかります。
ですので簡単に通貨ペアの強弱を見極める方法をお伝えします。
通貨ペアの強弱を見極める主な方法は3つです。
①前日比%を確認する
②Currency Strength Chartを活用する
③Mataf.netを活用する
それぞれ1つずつ解説していきましょう。
一番手軽に通貨ペアの強弱を見極める方法として挙げられるのは、前日比%を確認するという方法です。
各通貨ペアの前日比%を確認すると、その日の通貨ペアで何が弱くて何が強いかを簡単に判断することが可能です。
例えば、日本円の通貨ペアが全てプラスになっている場合には円が弱い、マイナスになっている場合には円が強いことが判断できます。
注意点としては、プラスが円安、マイナスが円高に動くという事です。円高円安の概念が分かっていれば難なく判断がつくと思います。
また、通貨ペアが全てプラスの場合(円安)の比較方法としては、例えば米ドルと円がプラス0.2%、豪ドルと円がプラス1%だった場合、
円に対し値上り率の高い通貨ペア、即ち、この場合だと現時点においては米ドル(+0.2%)よりも豪ドル(+1%)の方が強い状況であると判断ができるのです。
下の画像は2023年3月31日のBloombergの為替の動き表になります。
◆USD/JPYが一番プラスに変動しており+0.13%(米ドル高円安)、
◆EUR/USDが一番マイナスに変動しており–0.08%(オーストラリアドル安米ドル高)
に動いたという事が分かります。この結果からも3月31日の相場は米ドルが強かった相場であったとニュースを見なくてもこの数字だけで判断ができるのです。
■②Currency Strength Chartを活用する
Currency Strength Chartとは当日と前日の2日分の世界各国の為替チャートの強弱を折れ線グラフで表したものになります。一番上段にある通貨と、一番下段にある通貨ペアが一番ボラリティの高い通貨ペアになります。
スキャルピングやデイトレードといった短期的な取引をする人には、Currency Strength Chartが適していると言えます。
私自身のFXトレードはデイトレードもしくはスキャルピングですのでこのCurrency Strength Chartは多用しております。
2023年3月30日時点での各通貨の強弱を表したものになります。オレンジ色で表されている米ドルに対し一番乖離しているのがピンク色のNZDです。
■③Mataf.netを活用する
Mataf.netも、上記Currency Strength同様で米ドル、ユーロ、円、ポンド、豪ドル、NZドルといった8種類の通貨の強弱を知ることができます。
最長で過去7年の通貨ペアの強弱を見極められるため、短期的な強弱だけでなく、長期的な強弱を知りたい人に適しています。
また、複数の通貨を選択すれば、主要通貨全ての強弱関係を一目で確認できるため、手間と時間を省きながら、効率良く強弱を判断できます。
長期トレードや積立外貨預金などをされる方におすすめです。
【ポイント:万能ではない通過強弱】
FXで通貨ペアの強弱を確認してからエントリー方向を決めるという方法は、相場の流れを反映できるため、時間軸を間違えなければ利益の期待ができます。
しかし、このエントリー方法は万能ではありません。この強弱が強い通貨ペアを買うだけでは負けてしまいます。
それはなぜでしょうか。
チャートで見て強弱を把握できるのは、過去からチャートを開いた時間までの期間であって、これからの未来が分かる訳では当然ありません。過去の為替の強弱がどのくらい続くかは誰一人わからないのです。
これがもし一時的な強弱関係であった場合はすぐに強弱が変わってしまう可能性が多いにあるのです。
この事を認識し、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析などの他の分析手法を主にし、そのシナリオの確認の為に、この通貨ペアの強弱を確認する事で勝率を上げていく事をおすすめします。
【まとめ】
FXの通貨ペアの強弱を調べることによって、通貨間の優劣関係が分かります。
優劣関係が分かった後は、最も通貨と最も弱い通貨を選んで取引することで、より安定した利益が期待できます。多くの場合強い通貨に引っ張られ、強い通貨が通貨高に動いていきますが、その強弱が終わるタイミングももちろん来ます。このタイミングを図る事が最も重要になってきます。
より予想精度を高めるためにも、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析といった他の分析手法も組み合わせながら取引することが大切です。
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